シューカツ。その21
引き出しの奥底まで開けると、やっぱりそこには親に対する劣等感しかなくて。
中学生の時、他の部活を一切見学せずに、何も考えずに吹奏楽部に入部を決めたのも、大学生になったら吹奏楽じゃなくてよさこいを始めたのも、色んなことに挑戦するのがすきなのも
ぜんぶ、親に認めてもらいたかったから。
もちろん他の理由もあるんだけど、少し虚しく感じてしまうよなあ。
もっと自分に自信もっていいよって言われるけど、何でも器用にこなせるし、家事はほとんど出来るし、友達だって多いけど
たった一言、親が頑張ったねってあの時言ってくれていたなら、私はどんなに救われてたんだろう。って思う時がある。
そしたら私は今も吹奏楽をしていたかもしれないし、違う大学に通っていたかもしれないし、今とは違う人生だったかもしれない。
そんなお前なんか、就職決まるわけないよって言われるけれども、その一言に傷ついてることを知って欲しいだけなのになあ。
親の反面教師で、わたしはとにかく人に優しくするようになったし、誰よりも人のこと見るようになったし、もちろん対人関係が臆病だったりする。いい所も悪い所も、親の影響が大きい。
嫌いだけど、嫌いになりきれないんだよなあ。つらいよ